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(参考)


倒置について(その1)

 副詞を置く位置について、基本的なことはDay27で説明をしてきたとおりです。
 しかしながら、「強調」をするために副詞を文頭におく場合があります。

 Here comes John.
 (ほら、ジョンがやってきた。)
 There goes the bell!
 (ほら、鐘がなる。)

 上のように「here」と「there」は相手の注意をひくために、文頭に置いて使うことがあります。
 そうすると「ほら!~だ」という意味になります。
 このとき語順が「主語+動詞」から、「動詞+主語」に変わっていることに注意してください。
 このように語順が変わることを「倒置」といいます。(助動詞が使われている場合は、主語と助動詞が倒置されます。)

 前の例でも「John」と「comes」、「the bell」と「goes」の語順が逆になっています。

 しかしながら、次の例も見てください。
 Here she comes.
 (ほら、彼女がやってきた。)

 上の例では文頭に「here」を置いても、「主語+動詞」の語順が変わらずに倒置が生じていません。
 それは「she」や「he」などの「代名詞」が主語になっている場合は、倒置をしないからです。
 もう1つ例を見ていきます。
 Ann was so excited that she could not speak.
 (アンは興奮して話すことができなかった。)

 上の例の「so excited」を強調するために文頭に置くと、次のようになります。

 So excited was Ann that she could not speak.

 上のように「Ann」と「was」が倒置されます。
 ここでもしも「Ann」が、代名詞の「She」だった場合は、次のように倒置をしません。

 So excited she was that she could not speak.

 ここまで説明をしてきたように、強調のために副詞語句が文頭に置かれる場合、主語が代名詞でなければ倒置が生じることがあります。
 しかしその倒置は、必ずしなければならないというわけではありません。その例が多いというだけです。

 ただ副詞語句の中でも、否定的な意味を持つ副詞を文頭に置いた場合は、必ず倒置をしなければなりません。
 このことについては、次の参考でふれています。
 倒置について(その2)



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