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名詞は物などを表します。その種類には普通名詞、集合名詞、物質名詞、抽象名詞、固有名詞の5種類があります。
またそれらを可算名詞と不加算名詞の2種類に分けることもできます。
可算名詞は数えられる名詞のことで、不加算名詞は数えられない名詞のことです。
1.普通名詞
普通名詞は物などの個体を表します。
そして通常は可算名詞として扱われます。
たとえば次のような例です。
book
chair
cat
teacher
2.集合名詞
集合名詞は同じような性質を持った1つの集合体を表します。これには次のような例があります。
family
team
class
また集合名詞には2つの用法があります。それは単数にも複数にもなる集合名詞と、常に複数として考える集合名詞です。
(1)単数にも複数にもなる集合名詞
上で示したfamily、team、classは単数にも複数にもなる集合名詞です。
単数と複数の使い分けですが、集合体を1つのまとまった単位として考えた場合は単数として扱います。
そして集合体の個々の要素に着目した場合は複数として扱います。
a. My family is large.
(私のところは大家族です。)
b. My family are well.
(私の家族は元気です。)
c. The class has finished English.
(そのクラスは英語を終えました。)
d. The class have finished English.
(そのクラスの人たちは英語を終えました。)
上のaとbはfamilyを用いた文ですが、aは単数として扱い、bは複数として扱っています。
aのfamilyは1つの家族単位としての意味ですが、bのfamilyは家族の構成員のことを考えています。
cとdも同様で、cのclassは1つのクラスとしての単位を意味しています。そしてdのclassは、クラスの中の個々の人たちを考えています。
(2)常に複数として考える集合名詞
常に複数として扱われる名詞ですが、これにはpoliceがあります。
a. The police are on his trail.
(警察は彼を追っている。)
※policeについて、「1人の警察官」というように表したい場合は、a policemanなどを用います。
3.物質名詞
物質名詞はその名のとおり、物質を表します。
物質名詞は通常、不加算名詞として扱われます。
これには次のような例があります。
wood
bread
iron
物質名詞は不加算名詞ですが、数量を表す場合はa piece of やa cup ofなどの語句を付けます。
a glass of water(コップ1杯の水)
a cup of tea(1杯の紅茶)
4.抽象名詞
抽象名詞もその名のとおり抽象的なものを表します。
これも通常は不加算名詞として扱われます。
これにはつぎのような例があります。
beauty
kindness
抽象名詞もその数量を表す場合は a piece ofなどを付けます。
a piece of news(1つのニュース)
5.固有名詞
固有名詞は人や場所などにつけられた名前のことです。
固有名詞も通常は不加算名詞として扱われます。
また、書くときは大文字で始めます。
London
France
John
名詞の種類については上のとおりですが、ここで5つの名詞の種類と可算名詞、不加算名詞の関係について整理すると次のようになります。
集合名詞についてはこちらも参照。
集合名詞の単数形による複数扱いについて(英語学習の豆知識)
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