基礎からの英語学習の目次へ Day 30-程度の副詞とその他の副詞- 「very」と「much」(程度の副詞その1) 「very」と「much」は、どちらも「非常に」や「とても」という意味です。「very」は形容詞と副詞を修飾し、「much」はおもに動詞を修飾します。(「much」は動詞の他に、Day52からふれていく比較級や最上級も修飾することができます。) I walked very carefully. (私はとても気をつけて歩きました。) This textbook is very important. (この教科書はとても重要です。) Do you see her much? (あなたは彼女とよく会いますか。) I don't like tea much. (私はあまりお茶が好きではありません。) 上のように「much」は否定文と疑問文で使います。肯定文では使いません。 「rather」(程度の副詞その2) 「rather」には「やや」や「いくぶん」の他に、「かなり」というように広い意味がありますが、そこには「予想以上」という意味が含まれます。そして、修飾する形容詞や副詞は、その意味から程度を表すものになります。 My hair is short. (私の髪は短いです。) ↓ My hair is rather short. (私の髪はやや短いです。) 上は「rather」を使うことによって、訳に変化がおきていることをあらわしています。 また、「rather」は肯定文で使うのが普通です。次は「rather」を使った例です。 I'm rather tired. (私はかなり疲れました。) It is rather cold today. (今日はやや寒いです。) その他の副詞「either」と「neither」 「either」と「neither」は副詞の他に、名詞を修飾する形容詞としても使われます。基本的に「either」は「(2つともよいが)どちらか一方」、または「どちらでも(両方よい)」という意味です。 それに対して「neither」は「どちらもない」というように、「either」を否定した意味です。そこから「either」には「or」を、「neither」には「nor」を加えて、接続詞的に使うこともできます。 Either you go or I go. (あなたが行くのか、私が行くのかどちらかです。) Either she or he is at fault. (彼女か彼のどちらかが間違っています。) There were neither spoons nor forks. (スプーンもフォークもなかった。) I know neither English nor French. (私は英語もフランス語も知りません。) She neither bought it nor borrowed it. (買ったのでも借りたのでもない。) ところで、「either」と「neither」は、「〜もない」という意味で使うことができます。これは肯定文で使う「too」や「also」とは反対の意味になります。肯定文では「too」と「also」を使いますが、否定文では「either」と「neither」を代わりに使います。(肯定文の「too」と「also」についてはDay29を参照してください。) John didn't come to the party, and Ann didn't either. (ジョンはパーティーに来なかったし、そしてアンも来なかった。) John didn't come to the party, and neither did Ann. (意味は上と同じです。) 上の「and」以下の文に注意してください。「either」は文尾に置いて使いますが、「neither」は前に置いて使います。「Ann」と「did」の語順については、「倒置」が生じています。それは「neither」が否定語だからです。(この「did」は前にある「come」の代わりに使っている動詞です。) そこで否定語である「neither」のところでは、さらに「didn't」のような否定語を続けません。それは否定語の後にさらに否定語を続ける必要がないからです。 He can not swim well, and I can not either. (彼はうまく泳ぐことができませんし、私もできません。) He can not swim well, and neither can I. (意味は上と同じです。) She doesn't want to go. (彼女は行きたくはありません。) Me either.(私もです。) 上の Me either. は、相手の否定的な表現に対して同意する口語的な表現です。 それに対して、相手の肯定的な表現に対して同意する場合は Me too. を使います。ここでも、肯定文の「too」と否定文の「either」が使い分けられます。 I don't like coffee. (私はコーヒーが好きではありません。) Neither do I. (私もです。) He doesn't like meat. (彼は肉が好きではありません。) Me neither. (私もです。) 上の Me neither. も、相手の否定的な表現に同意する口語的な表現で、Neither do I. よりもやわらかい表現になります。 最後に、形容詞として使う例について、少し説明をします。 「either」と「neither」は、それらの意味から複数のように思われますが、「単数」として扱うのでそれに続く名詞も単数形になります。当然、動詞の形もそれに合わせます。 Either magazine is interesting. (どちらの雑誌も面白いです。) Either size will do. (どちらのサイズも大丈夫です。) [will do = ちょうどよい、十分] Neither book is in the library. (どちらの本も図書館にはありません。) 基礎からの英語学習の記述式練習問題 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。 very と much について 問題数:5問 either と neither について 問題数:5問 too と either について 問題数:5問 今日のレッスンはこれで終わりです。 お疲れ様でした。 基礎からの英語学習の目次へ Copyright(c)英語喫茶
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