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英語学習の参考説明
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T-1. 倒置について
b. 義務的な倒置について
 

 倒置とは、「主語+(助)動詞」という英語の通常の語順から、「(助)動詞+主語」の語順へ変えることを言う。(この倒置については倒置の種類と倒置が生じる理由を参照。)
 倒置には、義務的に必ずしなければならない倒置と、そうではない倒置がある。ここでは義務的な倒置について説明する。

 義務的な倒置とは、明らかに平叙文とは異なることを表すために用いられる。疑問文による主語と動詞の語順も、実は倒置である。

(1)
a. Did you have a good sleep?
(よくねむれましたか。)

b. Are you a student?
(あなたは学生ですか。)

c. What did you do today?
(今日あなたは何をしましたか。)

d. What was that noise?
(あの音は何でしたか。)


 付加疑問文も義務的な倒置である。

(3)
a. It's really cold, isn't it?
(実に寒いですね。)

b. He works in a bank, doesn't he?
(彼は銀行に勤めているんですね。)


 この他、ifの省略による倒置も義務的に生じる。

(3)
Were I you, I would wait a bit.
= If I were you, I would wait a bit.
(私があなただったら、少し待つだろうに。)


 また、否定を表す副詞句が文頭に置かれる場合も、倒置は必ず生じる。このとき、主語が代名詞であってもなくても、倒置は義務的である。

(4)
a. Never have I read such an interesting story.
(そのようなおもしろい本を私はいままでに読んだことがありません。)

b. Little did I dream that she would come back.
(私は彼女が帰ってくるとは夢にも思わなかった。)


 以上のように、義務的に生じる倒置の例をあげた。これらは最初に述べたように、平叙文とは異なることを表すために用いられていると言える。次に示す祈願文も、義務的に倒置が生じている。

(5)
a. May you be very happy!
(ご多幸を祈ります。)

b. May you succeed!
(ご成功を祈ります。)



参照
倒置の種類と倒置が生じる理由
倒置について(その発展的学習 8)




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