5.3.2. 現在完了進行形Ⅱ
前節では、for句などを用いても継続を表すことができない動詞については現在完了進行形を用いると述べたが、たとえfor句との共起が可能な動詞でも現在完了進行形を用いる場合がある。
(27) We have been waiting here for an hour.
(私たちはここで1時間待っています。)
動作動詞waitはfor句を続けるだけで継続を表すことが可能であり、文法的にわざわざ現在完了進行形にする必要はないことになる。しかし、実際は進行形にすることが多いともいえる。では、なぜか。
それは、進行形の本質的意味を考えると理解が容易であろう。つまりは動作に着目し、その動作を強調しているのである。そしてこの強調するということは、文脈上の動作に生き生きとした感じを与えることになるのである。
このように、現在完了進行形を用いるのは動作動詞の中でもwaitやsit、sleepなどに多いが、生き生きとした感じを与えるがゆえにネイティブは多用するとされている。
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