3.2. 予測(主観的意味)
willの予測は話し手が発話の時点に思い描いたことを表す。これは未来形、未来時制、未来表現などのように呼ばれている用法に相当する。(*15)
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未来形や未来時制と呼ぶことについては議論がある。
それはwillまたはshall以外にも未来を表す表現があるからである(be going toなど)。また、法助動詞の多くが未来指向的であることもあり、そのために単にwill、shallを示して未来時制と呼ぶことができないためでもある。そして、willまたはshallを用いたとしても、それは文法的には現在時制に変わりはないのである。
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したがって「意志」の意味では法助動詞に相当するが、単純に未来の予測を表すだけなら法助動詞ではなく、時制的性質を持つことになる。(*16)
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単純に未来の予測を表す場合でも、そこには意志的意味が入りやすいために、明確な線引きができないことも多い。
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(13)
a. You'll be in time for the train.
(電車には間に合いますよ。)
b. It will be cold tomorrow.
(明日は寒くなるでしょう。)
(willの予測についてはThe sense of time in EnglishⅡで詳しくふれています。)
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