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新ページ基礎からの英語学習
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程度の副詞Aとその他の副詞(副詞D)


今回は副詞の5回目です。
副詞はこの5回目で最終回になります。
最終回となる今回は、前回のDay30の中で書ききれなかった程度の副詞についてと、その他の副詞で学習しておいた方がいいものについてふれてみました。





  前回のDay30で書ききれなかった程度の副詞で rather について書いていきます。
rather は「やや」や「いくぶん」、「かなり」という意味があります。
意味が「やや」などの程度をあらわしますので、修飾する形容詞や副詞も程度をあらわすものしか rather の後におくことができません。
たとえば short などがあります。
次の例文を見てください。


My hair is short.
(私の髪は短い)
この文の short は程度をあらわします。
この文に rather を加えると次のようになります。

My hair is rather short.
(私の髪はやや短い)
他にも例文を書いてみます。


I feel rather better today.
(私は今日、いくぶん体の調子がいいです)

It is rather cold today.
(今日はやや寒いです)





rather と名詞について


rather で「程度をあらわす名詞」を修飾することができます。
その場合の rather のおき方には2通りの方法があります。
ただし、複数形の名詞や不可算名詞は修飾できません。
2通りのおき方について次に書いていきます。

そのときの文の形は次の2つがあります。
1.<a rather +形容詞+名詞>
「a」を rather の前に持ってくるやり方です。

2.<rather a +形容詞+名詞>
「a」を rather の後ろに持ってくるやり方です。

例文を次に書いてみます。


1. She has a rather thick neck.
  (彼女の首はやや太い)

2. She has rather a thick neck.






fairly について


fairly も副詞で「いくぶん」や「かなり」という意味があります。
その意味では rather と意味が変わらないように思えます。
ですが、fairly の場合は好ましい意味のある形容詞や副詞だけを修飾することに注意してください。
たとえば次の文の意味合いを考えて見てください。


1.The English test was rather easy.

2.The English test was fairly easy.


それぞれの意味ですが、感情的には次のようになります。
「1」の場合は、「英語の試験が思ったよりも簡単だった(やさしすぎた)」という意味になります。
「2」の場合は、「英語の試験が簡単で良い点が期待できる」といった意味になります。


つまり、好ましい意味の形容詞や副詞(たとえば well, nice など)の場合は「fairly」を使い、好ましくない意味の形容詞や副詞(たとえば bad など)の場合は「rather」を使います。

また short や thin などどちらでもないものの場合に fairly を使えば話しての好ましい気持ちをあらわしますし、rather を使えば話しての好ましくない気持ちをあらわします。







  rather を would の後ろに続けておきます。
そして、文の形は<主語+would rather+動詞の原形(原形不定詞)>になります。
(時に、had rather が使われる場合もあります。)
意味は「むしろ〜したい」になります。

また、would は短縮されることが多いです。
たとえば I would なら I'd になります。
では、例文を書いてみます。


I don't want to stay home.
(私は家にいたくはありません)
I'd rather go out.
(私はむしろ出かけたいです)

I'd rather wait and see.
(私はどちらかというと静観したい)


would rather の否定形は rather の後に not をつけます。
その例文です。
I'd rather not go.
(私はどちらかというと行きたくはありません)

それではここで少しまとめてみます。
















  <would rather do 〜 than ...>は、「...するよりは、むしろ〜したい」という意味の文です。
文の形は<主語+would rather+動詞の原形〜than...>になります。
ちょうど上で学習した「would rather」に「than」を続けた形になります。
それでは例文を書いてみます。


I'd rather go out than stay at home.
(家にいるよりはむしろ外に出かけたいです)

I'd rather be an engineer than an office worker.
(私は事務職員になるよりは技術者になりたいです)



★<〜rather than ... の文について>

また「would」を使わない形で<〜rather than ...>「...よりもむしろ〜」という意味の文もあります。
またそれと同じ意味で<rather 〜 than ...>という形の文もあります。
「would」を使わないので特に「〜したい」というような意味ではありません。
例文を書いてみます。


He is a teacher rather than a scholar.
(彼は学者というよりは教師だ)

It rained rather than snowed.
(雪というよりは、雨が降っていた)










  その他の副詞として either と neither についてはぜひ覚えてほしい副詞です。
また副詞的な使い方の他に形容詞や接続詞的な使い方もありますので、それもあわせて書いていきます。

either には「どちらかの」や「どちらでも」、否定の副詞的使い方には「〜もない」という意味があります。
neither には「どちらもない」という意味があります。
それでは either から書いていきます。


★<either(副詞的使い方)について>

either の副詞的な使い方には、否定文の後に続けて「〜もない」という意味をあらわすものがあります。
まずは次の例文を見てください。


John didn't come to the party, and Ann didn't either.
(ジョンはパーティーに来なかったし、またアンも来なかった)
このように either をつけることで「〜もない」という意味になりますが、これはちょうど肯定文で使われる「also」や「too」の使い方と同じことになります。
ただし、否定文では普通それらは使われず代わりに「either」が使われます。
他にも例文を書いてみます。


He can not swim well, either.
(彼もまたうまく泳ぐことができません)

She doesn't want to go.
(彼女は行きたくはありません)
Me either.
(私も行きたくはありません)
Me either. は会話で使われるくだけた表現です。











★<either(形容詞的使い方)について>

either は形容詞的に使われるときは「どちらかの」や「どちらでも」という意味があります。
また否定文で使われるとき「どちらでもない」という意味になります。
それでは次の例文を見てください。


Either size will do.
(どちらのサイズも大丈夫です)

Either magazine is interesting.
(どちらの雑誌もおもしろいです)
この場合の either は「どちらの」という意味なので一見複数のように思えますが、either は単数として扱われますので、動詞もそれにあわせて are ではなく is が使われます。
またこのことは neither にも同じようにあてはまります。











★<either A or B(接続詞的使い方)について>

「AかBのどちらかの」という意味で接続詞的に使います。
まずは次の例文を見てください。


Either you go or I go.
(あなたが行くのか、私が行くのかのどちらかです)

Either she or he is at fault.
(彼女か彼のどちらかが間違っています)
[fault = あやまち、欠点]

ところでこの場合の動詞の形ですが、接続詞的に使われる either については後ろのものに動詞を合わせます。

つまり、上の例文の Either she or he is at fault. の「he」を「I」に直すと次のような文になります。


Either she or I am at fault.
(彼女か私のどちらかが間違っています)
このように、動詞は後ろのもの(この場合は「I」)に合わせます。
もう1つこのような例をあらわす文を書いてみます。

Either you or he has to go shopping.
(あなたか彼のどちらかが買い物に行かなければなりません)
この文も最初の「you」に動詞を合わせるのなら「have」になりますが、約束は後ろのものですので「he」に合わせて「has」になります。







either についてここでまとめてみます。








★<neither について>

neither には「どちらも〜ない」という意味があります。
また neither には「nor」をつけて<neither A nor B>のような形にします。
そして意味は、「AでもBでもない」となります。
まずは例文を1つ書いてみます。


There were neither spoons nor forks.
(スプーンもフォークもなかった)

I know neither English nor French.
(私は英語もフランス語も知りません)

She neither bought it nor borrowed it.
(彼女はそれを買ったのでも借りたのでもないです)







★<否定文の後に続けて使う neither について>

否定文の後に、「それに答える形」で neither を使う場合があります。
この場合の意味として、たとえば「彼はそれをしません。」という意味合いの文があったとしたら、それに答える形で「私もそれをしません。」という意味合いのことです。
つまり、否定の文の後に続けて「否定の意味」でそれに答えるという意味です。

また、文の形は<neither +動詞(助動詞)+主語>になります。
(neither を文頭に持ってきて文を作りますが、その際に倒置がおこるわけです。)
それでは例文を書いてみます。


I don't like coffee.
(私はコーヒーが好きではありません)
Neither do I.
(私も好きではありません)
このように、「〜もしない」という意味になります。

この場合の Neither do I. を either で書き換えてみると次のような文になります。

I don't like it either.

either も否定文の後にそれに答える形で使われるものですが、either の文には「don't」などの否定形が必要になります。
それに対して、Neither は元々否定の意味なので「don't」などの否定形は必要ありませんし、その否定の意味のため文頭におかれた場合は倒置がおこります。



John can't cook.
(ジョンは料理をすることができません)
Neither can Ann.
(アンもできません)
助動詞「can」が倒置された場合の文です。

If you don't go, neither do I.
(あなたが行かないのなら、私も行きません)

He doesn't like meat.
(彼は肉が好きではありません)
Me neither.
(私もです)
Me neither. は会話で使われるようなくだけた表現です。








nor について


neither を使うときに接続詞的な役割として使っていた「nor」について書いてみます。
nor にはそれ自体「〜もない」という意味があります。

使い方としては neither のような否定的な意味の語や、don't などを使った否定語の後に続けます。
その場合、nor 以下の文は否定の意味をあらわします。
つまり「〜もない」という意味になるわけです。


I don't drink nor smoke.
(私は酒を飲まないし、タバコも吸いません)

She doesn't want to go, nor do I.
(彼女は行きたくはありませんし、私も行きたくはありません)
nor も否定的な語なので、nor do I のように動詞の倒置がおこります。
(<nor+動詞(助動詞)+主語>)
















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