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Day 50

時制の一致

 今回は時制の一致についてふれていきます。
 基本からふれて、それから直接話法と間接話法の時制の一致にふれていきます。

基礎からの英語学習-1項目目

時制の一致の基本


   動詞(主節の動詞)にもう一方の動詞(従属節の動詞)の形を合わせることを、「時制の一致」といいます。
 たとえば I know she is beautiful.「私は彼女が綺麗だということを知っています。」は、I know が表している通り現在の時点のことです。
 これを過去の時点のことと考えた場合は、「私は知っていました。」という意味にしなければなりません。そうすると「I know」を「I knew」にします。

 そして、英語では主節の動詞(know)を過去形にした場合は、従属節の動詞(is)もそれに合わせて過去形にします。次のようになります。

 I knew she was beautiful.
 (私は彼女が綺麗だということを知っていました。)


 上の場合は、「私は彼女が綺麗だったということを知っていました。」とは訳しません。それは日本語には、英語のような時制の一致というものがないからです。


 ところで、従属節の動詞がもともと過去形だったらどうなるでしょうか。たとえば次の例を見てください。

 I know she was a novelist.(私は彼女が小説家だったことを知っています。)

 動詞「know」(主節の動詞)は現在形ですが、従属節の動詞は「was」というように、すでに過去形になっています。ここに時制の一致をする場合は、過去形の動詞を過去完了形にします。

 I knew she had been a novelist.
 (私は彼女が小説家だったことを知っていました。)


 過去完了形とは「had+過去分詞」のことをいいます
 上の場合「was」の原形である「be」の過去分詞は「been」ですので、「had been」になります。

 また、過去完了形は過去形よりも一段古い時点のことを指します。
 もしも従属節の動詞がもともと過去完了形の場合は、それ以上の古い時点を指す形式が英語にはありませんので、そのままになり変化をしません。


 また、従属節に助動詞がある場合は、助動詞を過去形にします。
 たとえば I think she will come back.「私は彼女が戻ってくるだろうと思います。」は、次のようになります。

 I thought she would come back.(私は彼女が戻ってくるだろうと思った。)


 従属節が現在完了形(have+過去分詞)の場合も、過去完了形にします。






基礎からの英語学習-第2項目目

直接話法と間接話法の時制の一致


   時制の一致は、直接話法が間接話法になるときに生じることが多いです。
 直接話法とは、話したことをそのまま表すことを言います。たとえば「Ann」が「私はうれしいです。」というように、ある時点で話した場合は、次のようになります。

 Ann said, "I am happy."(アンは「私はうれしいです。」と言いました。)

 上の I am happy. は、「Ann」が自分で話した内容です。(「I」=「Ann」)
 このような文を直接話法といい、話した部分は「"」で囲みます。

 それに対して間接話法とは、話したことをそのまま表すのではなく、それを「他の人の側に立って」表すことをいいます。
 たとえば「John」が「私は面白かったです。」というようにある時点で話した場合、それを他の人が伝えるとすると次のようになります。

 John said he was interested.(ジョンは面白かったと言いました。)

 「he」は「John」のことです。他の人の側に立って伝えるので、「I」にはなりません。このような文を間接話法といいます。


 直接話法の Ann said, " I am happy."を、間接話法にする場合に時制の一致をしますが、その場合は「"I am happy."」の動詞である「am」を、「Ann said」の動詞の形「said」に合わせます。そうすると次のようになります。

 Ann said she was happy.

 間接話法にするので「"」を取ります。「"」の中は「Ann」が直接話した内容なので、動詞の形には変化を与えていませんでした。しかし、間接話法として他の人の側に立つ場合は、主節の動詞の影響を受けることになります。

 さらに、他の人の側からみた場合、「"」の中の「I」はおかしくなります。そこで「I」を「Ann」の代名詞として、「she」に変えます。


間接話法と直接話法の時制の一致について 間接話法と直接話法の時制の一致について



 「Ann said」の「said」が、もともと現在を表す「say」の形だった場合は、時の関係に変化がないことになります。その場合は、従属節の動詞の形もそのままで変わりません。

 Ann says she is happy.


英語学習の参考として、時間があるときに読んでみてください。

「節」について








英文法の休息







 
レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。

基礎からの英語学習-確認問題1
時制の一致について
問題数:8問

選択式問題の解説


 





ワンランク上の練習問題
 記述式の練習問題です。半角英数字で解答してください。

基礎からの英語学習-記述式練習問題1
時制の一致(直接話法と間接話法)
問題数:5問

記述式問題の解説

 



今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。





英語の時制の一致 基礎からの英語学習50日目カット  






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