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基礎からの英語学習

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基礎から英文法をマスター

Day 63

最上級

 今回はその名の通り「1番」の意味を表す、最上級についてです。
 最上級の基本的な使い方と最上級の作り方についてふれていきます。

基礎からの英語学習-1項目目

最上級の基本


   前回までふれてきた比較級は、2つの中でその優劣を比較しました。しかし最上級は、3つ以上の中でどれが一番かを表します。
 最上級は比較級と異なり、語尾に「er」の代わりに「est」をつけます。または「more」の代わりに「most」を置きます。それから、定冠詞「the」を最上級の前に置きます。


 「older」のように比較変化した語は「比較級」といいますが、「oldest」のように比較変化した語は「最上級」といいます。
 そして比較変化をしないもとの形を「原級」といいます。


 He is the oldest of us.(彼は私達の中で一番の年長者です。)
 She is the cleverest girl in our class.
 (彼女は私たちのクラスの中で一番賢いです。)
 This is the oldest building in the town.
 (これは街の中で一番古い建物です。)
 She is the most famous in Japan.(彼女は日本で一番有名です。)
 The Nile is the longest river in the world.
 (ナイル川は世界で一番長い川です。)
 This car is the most expensive in the shop.
 (この車はその店で一番高価です。)

 上のように最上級を使った文では「~の中で」を表すために、「of」または「in」を使います。
 基本的な使い分けは、次のようになります。

 of+複数名詞
 in+単数名詞(グループを表す単数名詞、または場所)
 

 最上級の前に「the」を置くのは、「~の中で一番」というようにあるものの中で「限定」をするからです。(「形容詞の最上級+名詞」では「the」を置きますが、「副詞の最上級+名詞」では「the」がつかないことがあります。)


 また、比較級の文でも「of the two」が加わると「the」をつけるようになります。これは「2つのもののうち」というところから、限定の意味が出てくるためです。

 Ann is the taller of the two girls.
 (2人の女の子の中ではアンのほうが背は高いです。)


 この「the」のことを、限定(特定)するところから「定冠詞」といいます。それに対して「a(an)」は不特定のものを表すので「不定冠詞」といいます。


 次も最上級の例です。定冠詞に注意してみてください。

 The lake is the deepest in Japan.(その湖は日本で一番深いです。)
 The lake is deepest at this point.(その湖はここが一番深いです。)

 上で、2つ目の例に「the」を置かないのは、ある1つの湖の上で深い地点を指すだけで、他の湖と比較をしているわけではないからです。


 次の文も他の女性と比較しているわけではないので、「the」が置かれません。この場合、単に「美しさ」を強調しています。

 She is a most beautiful woman.
 (彼女はすごく美しい女性です。)








英文法の休息







基礎からの英語学習-第2項目目

最上級の作り方


   最上級の作り方ですが、基本的には比較級の場合と同じです。「er」と「more」が、それぞれ「est」と「most」に変わるだけです。
 次は原級→比較級→最上級の変化についてまとめたものです。ここは、どのように変化をしてくのかをただ感じでつかんでください。

1<たいていの短い語>
 語尾に、比較級は「er」、最上級は「est」をつけます。
 old → older → oldest

2<語尾が「e」で終わる語>
 語尾の「e」に、比較級は「r」、最上級は「st」をつけます。
 large → larger → largest

3<語尾が「短母音+子音1つ」で終わる語>
 子音を重ねてから、比較級は「er」、最上級は「est」をつけます。
 big → bigger → biggest

4<語尾が「子音+y」で終わる語>
 「y」を「i」にかえてから、比較級は「er」、最上級は「est」をつけます。
 happy → happier → happiest

5<音節が2つで「ful」などで終わる語>
 語尾が「ful」、「less」、「ous」、「ish」、「ing」、「ive」などは、比較級は「more」、最上級は「most」を前に置きます。
 famous → more famous → most famous

6<音節が3つ以上の語>
 音節が3つ以上の語は、その前に比較級は「more」、最上級は「most」を置きます。
 difficult → more difficult → most difficult

7<不規則に変化する語>
 good → better → best

 little → less → least

 bad, ill → worse → worst

 many, much → more → most


 「far」には「farther」と「further」の2つの比較級と、「farthest」と「furthest」の2つの最上級があります。一般的に「距離」の意味には「farther」と「farthest」を使います。そして「程度」の意味には「further」と「furthest」を使います。


英文法の発展的学習へ 最上級の発展的学習は英文法の発展的学習23を参照してください。


英語学習の参考として、時間があるときに読んでみてください。

「at the most」と「at the least」など




レッスンの確認問題
 このレッスンにおいて、確認をするための問題です。余裕がありましたら、チェックしてみてください。

基礎からの英語学習-確認問題1
最上級について
問題数:9問

選択式問題の解説


 








今日のレッスンはこれで終わりです。
お疲れ様でした。





英語の最上級 基礎からの英語学習63日目カット  






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