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たとえば次の例を見てください。
If I had much money, I could buy it.
上の例は「もしも私がもっとお金を持っているのなら、それを買うことができるでしょう。」という意味になります。
この例の考えられる状況は、どこかの店で買いたい物を見つけたけれども、お金が足りないことに気づいた場合です。
このように「もしも~なら」というように、実際のこととは違うことを仮定して表すことを「仮定法」といいます。そしてこの例のように、現在の時点の仮定をすることを「仮定法過去」といいます。
仮定法過去は次のように長い型ですが、数式のようにあてはめるだけで作ることができます。
<If+主語+過去形, 主語+助動詞の過去形+動詞の原形>
上のようにif節で「過去形」を使い、主節で助動詞の過去形を使います。
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助動詞の過去形には、「could」、「would」、「might」、「should」が使われます。
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仮定法過去について図にすると次のようになります。
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「仮定法過去」というように後ろに「過去」の文字が続いていますが、表しているのは現在の時点のことです。
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If she worked harder, she would succeed.
(もしも彼女が一生懸命働くのなら、成功するだろうに。)
上の文を仮定法過去の型とあわせてみると、次のようになります。
If you arrived at the airport by 15 o'clock, you could meet her before departure.
(もしもあなたが15時までに空港に到着するのなら、出発前の彼女に会えるだろうに。)
If you tried again, you might pass.
(もう一度試みたら、合格するかもしれない。)
仮定法が表す意味は、あくまでもその名の通り「仮定」になります。したがって、現実には起きていないことを意味します。
たとえば上の例でも If she worked harder, she would succeed. は、彼女は実際に一生懸命働いてはいないことを意味しています。また、If you arrived at the airport by 15 o'clock, you could meet her before departure. は、実際は15時までに空港に到着できないことを意味に含みます。
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