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名詞の格とは、名詞の形態変化のことをいいます。
この形態変化には３つの種類が英語にあります。それは主格、所有格、目的格の３つです。
そのうち所有格の形は、基本的に名詞の語尾が「's」になります。そして意味は「～の」という意味を表します。
名詞の語尾の「's」は、主に生物を表す名詞がこの形をとります。無生物の場合は「of＋名詞」の形になることが多いです。
ここでは所有格に関して、その基本的な作り方と意味、そして主な用法について説明をしていきます。
１．所有格の形について
名詞の所有格の形は、基本的に名詞の語尾が「's」になります。
この作り方は次のようになります。
（１）単数名詞の場合
単数名詞の所有格は名詞の語尾に「's」をつけます。
cat's
dog's
wife's
（２）名詞の語尾が「s」で終わる複数名詞の場合
語尾が「s」で終わる複数名詞は、「'」だけをつけます。
girls'
ladies'
（３）名詞の語尾が「s」で終わらない複数名詞の場合
複数名詞でも、その語尾が「s」で終わらない場合は「's」をつけます。
children's
men's
women's
２．所有格の基本的な用法について
所有格は広い解釈で、「～の」という意味を表します。
（１）広い解釈による所有
John's camera
（ジョンのカメラ）
the cat's tongue
（ネコの舌）
children's toys
（子供のおもちゃ）
（２）主格や目的格として
a. John's appearance as the king was excellent on the stage.
（舞台上の王役のジョンの登場は見事でした。）
b. Her children's education was successful.
（彼女の子供たちの教育は成功しました。）
上でaのJohn'sはappearanceの主格になっている例です。これはJohn appearedのように表されます。
bのchildren'sはeducationの目的格になっている例です。これはShe educated her childrenのように表されます。
３．独立所有格
独立所有格とは、同じ名詞の繰り返しを避けるとき、または一般的な観点から了解されるときに、所有格の後ろの名詞が省略される場合をいいます。
a. My car is faster than John's.
（私の車はジョンのよりも速いです。）
b. I am staying at my uncle's.
（私は叔父のところに滞在しています。）
aのJohn'sはJohn's carのことです。これは同じ名詞の繰り返しを避けています。この場合、前にあるcarの繰り返しが、John'sの後で省略されています。
bのuncle'sはuncle's houseのことです。これは一般的な観点から了解される場合としてhouseが省略されています。
このような一般的な観点の例としては、この場合のように特に建物のときに生じます。
４．二重所有格
英語で所有格は、aやthis、that、any、noなどと一緒に並べて使うことができません。
たとえば次のような形にすることができません。
*John's a friend
*John's this friend
*John's some friends
このような場合は、「of ＋所有格」の形にします。そうすると、上の例は次のようになります。
a friend of John's
this friend of John's
some friends of John's
ofは所有を表すために使うことができます。このofと所有格を一緒に使うことから、二重所有格といいます。
※所有格の同格は、たとえば次のような例があります。
life's journey
（人生という旅）
しかしながら現代英語では、たいていはofを使って表します。
the city of Rome
（ローマ市）
英語の名詞には３つの格があります。名詞の格についてはこちらを参照。
名詞の格（主語、所有、目的語）（英文法の解説）
無生物を表す名詞と所有格については次を参照してください。
所有格と無生物を表す名詞について
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英語学習の豆知識