4.5.未来完了形の基本的な用法 4.5.1.未来完了形の時間表示
未来完了形はwillまたはshallにhave+過去分詞を続けた形式であるが、この未来完了形について時間表示に示すと次のようになる。
(38)
発話時(S)のある現在時から、心の位置(M)と出来事時(E)が離れて未来の時間帯に移動することは、遠い未来の未来表現の時間表示と同じである。
しかし、未来完了形では心の位置(M)と出来事時(E)が、未来の時間帯において離れることになる。これは過去完了形と同様に、心の位置(M)が発話時(S)との関係においてその位置が決められた後に、今度は出来事時(E)が心の位置(M)との関係においてその位置が決められるからである。このことについては次節でも述べていく。(*25)
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過去完了形と同様に、未来完了形についても上の時間表示だけで表すことができない場合がある。ここではそこまでふれることはしないが、一般的な理解としてはこれで十分である。
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