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 完了・結果(その1) 現在完了形

 完了・結果とは、現在完了形の用法の1つです。
 たとえば、I have finished lunch. は「私は昼食を終えました。」という意味ですが、これは話し手が話した時点または少し前の時点で、「昼食を終えた」ことを意味します。「今、終えた」というように完了・結果を表します。

 これに対して I finished lunch. は過去形の例になりますが、日本語訳は「私は昼食を終えました。」というように現在完了形と同じです。
 しかし、過去形の文には「今」という意味が含まれません。
 もっと以前の出来事と解釈するのが普通です。
過去形は、心理的に現在との切り離しを意味します。
 それから、次のように過去の時点を加えるのも過去形の特徴になります。

 I finished lunch two hours ago.(私は2時間前に昼食を終えました。)

 現在完了形には、「ago」などのように明確な過去の時点を示す副詞を置くことができません。
 それは現在完了形が「過去」と「現在」とを結びつけているからで、明確な過去の時点を意味に含んでいないからです。



 上の現在完了形と過去形の2例を図にすると、次のようになります。


現在完了(完了・結果)の時間的な意味について 現在完了(完了・結果)の時間的な意味について


 上の図は現在完了形(動作の完了)の時間を表したものです。
 話した時点よりも少し前に食べ終えたときでも現在完了形を使います。
 これは話し手が、たとえ少し前に終えたことでも、心理的に現在として感じているためです。



 次はこれと比較をするために、過去形の時間を表した図です。


現在完了(完了・結果)と過去形との比較について 現在完了(完了・結果)と過去形との比較について




「過去と現在とが結びついている」とは、出来事が生じた時点から現在まで心理的に何らかのことが継続していることです。
 いいかえると、時間的な「線」を感じることになります。
 これに対して、明確な過去の時点を示す過去形は、時間的な「点」になります。

 したがって、疑問文で特定の過去の時点を聞く「when」を、現在完了形と一緒に使うことはできません。

 × When have you arrived in Hakodate?



現在完了形の3用法は次で解説をしています。
完了・結果(その1)

完了・結果(その2)

完了・結果(その3)

経験(その1)

経験(その2)

継続(その1)

継続(その2)








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