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現在完了形の継続とは、ある過去の時点から出来事が継続している状態を表します。
そこで、動詞も継続(状態)を表すものを使います。たとえば「know」、「have」、「live」、「like」、「keep」などがあります。
それは、動作を表す動詞を現在完了形で使うと、完了・結果を表してしまうからです。
I have known him since he was a child.
(私は彼を子供の時から知っています。)
I have not seen him since last year.(彼を去年からずっと見ていません。)
She has remained abroad since.(彼女はその後ずっと外国にいます。)
上で使われている「since」は、ある過去の出来事の始まり(起点)を指します。
1つ目の接続詞の他に、2つ目の前置詞(名詞の前に置きます。)や、3つ目の副詞としても使います。
3つ目の文末におかれている「since」は副詞になりますが、since then(その時以来)という意味です。
She has been sick in bed for five days.
(彼女は5日間、病気で寝ています。)
I have lived here for three years.(私はここに3年前から住んでいます。)
上で使われている「for」は、起点ではなく「期間」を表します。
「for」の後には、「名詞」を続けます(「for」は前置詞のため)。
「since」の時間的流れを図にすると次のようになります。
たとえば I have smoked since I was a university student.「私は大学生の時からずっとタバコを吸っています。」を例にしてみます。
「since」は起点を示し、そこから現在まで継続していることになります。
また、「for」の時間的流れは次のようになります。
たとえば I have lived here for three years.「私はここに3年前から住んでいます。」を例にしてみます。
「for」は期間だけを示します。
現在完了形は現在から眺めた感じになるので、その期間は現在からスタートします。
次は比較をするために、過去形で使う「for」について見てみます。
たとえば I smoked for ten years.「私は10年間タバコを吸っていました。」は、単なる過去のことなので、現在は吸っていないことになります。
「for」が表す10年間は、現在と接していません。
そこで過去の時間帯において、「どこかの10年間」ということになります。
※現在完了形の継続用法では、その継続を表すために「since」や「for」がよく使われます。
※「for」が表すのは「~の間」というように期間になります。
しかし、現在完了形は現在から見た過去のことなので、「何年前から」というようにも訳すことになります。
これは日本語訳にしづらいことの1つです。
※現在完了形の3用法は次で解説をしています。
完了・結果(その1)
完了・結果(その2)
完了・結果(その3)
経験(その1)
経験(その2)
継続(その1)
継続(その2)
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