英語喫茶~英語・英文法・英会話~

英語喫茶英文法の解説>継続(その1) 現在完了形



英文法の解説

英文法を品詞ごとなど
詳細に解説


 継続(その1) 現在完了形

 現在完了形の継続とは、ある過去の時点から出来事が継続している状態を表します。
 そこで、動詞も継続(状態)を表すものを使います。たとえば「know」、「have」、「live」、「like」、「keep」などがあります。
 それは、動作を表す動詞を現在完了形で使うと、完了・結果を表してしまうからです。

 I have known him since he was a child.
 (私は彼を子供の時から知っています。)
 I have not seen him since last year.(彼を去年からずっと見ていません。)
 She has remained abroad since.(彼女はその後ずっと外国にいます。)

 上で使われている「since」は、ある過去の出来事の始まり(起点)を指します。
 1つ目の接続詞の他に、2つ目の前置詞(名詞の前に置きます。)や、3つ目の副詞としても使います。
 3つ目の文末におかれている「since」は副詞になりますが、since then(その時以来)という意味です。


 She has been sick in bed for five days.
 (彼女は5日間、病気で寝ています。)
 I have lived here for three years.(私はここに3年前から住んでいます。)

 上で使われている「for」は、起点ではなく「期間」を表します。
 「for」の後には、「名詞」を続けます(「for」は前置詞のため)。


 「since」の時間的流れを図にすると次のようになります。
 たとえば I have smoked since I was a university student.「私は大学生の時からずっとタバコを吸っています。」を例にしてみます。



現在完了とsinceの用法について 現在完了とsinceの用法について



 「since」は起点を示し、そこから現在まで継続していることになります。


 また、「for」の時間的流れは次のようになります。
 たとえば I have lived here for three years.「私はここに3年前から住んでいます。」を例にしてみます。



現在完了(継続)とforとの用法について 現在完了(継続)とforとの用法について




 「for」は期間だけを示します。
 現在完了形は現在から眺めた感じになるので、その期間は現在からスタートします。


 次は比較をするために、過去形で使う「for」について見てみます。
 たとえば I smoked for ten years.「私は10年間タバコを吸っていました。」は、単なる過去のことなので、現在は吸っていないことになります。



現在完了と過去形の比較(forとの共起)について 現在完了と過去形の比較(forとの共起)について




 「for」が表す10年間は、現在と接していません。
 そこで過去の時間帯において、「どこかの10年間」ということになります。


現在完了形の継続用法では、その継続を表すために「since」や「for」がよく使われます。


「for」が表すのは「~の間」というように期間になります。
 しかし、現在完了形は現在から見た過去のことなので、「何年前から」というようにも訳すことになります。
 これは日本語訳にしづらいことの1つです。



現在完了形の3用法は次で解説をしています。
完了・結果(その1)

完了・結果(その2)

完了・結果(その3)

経験(その1)

経験(その2)

継続(その1)

継続(その2)








<英語喫茶トップページへ>




 英語喫茶の基礎からの英語学習とやさしい英会話の表現等は、大学の先生方の協力により細部までチェックを入れて作成しています。基礎からの英語学習は科学研究費助成事業(科研費)の研究対象になっています。


Copyright(c) 英語喫茶~英語・英文法・英会話~ :サイト内の文章・図等の無断掲載を禁じます