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 which(目的格に対して) 関係代名詞(その7)

 関係代名詞の用法の中で、先行詞が「物」や「事物」で目的格の場合におけるwhichの解説になります。
 関係代名詞は簡単にいうと、2つの文を1つの文にする用法ですが、このとき一方の文はもう一方の文のある名詞を説明しています。
 そして説明される名詞を先行詞といいます。
 関係代名詞と先行詞の関係は、関係代名詞とは?を参照してください。

 さて先行詞が「人」で目的格の場合はwhomを用いますが、先行詞が「人」以外の「物」や「事物」で目的格の場合はwhichを用います。

 次の例を見てください。

 a. He looked up a word in the dictionary which I gave yesterday.
  (私が昨日渡した辞書で彼は単語を引きました。)

 上の例で、先行詞はthe dictionaryです。これは次の2つの文からできています。

 (1) He looked up a word in the dictionary.
 (2) I gave it yesterday.

 (2)のitは(1)のthe dictionaryのことです。
 このとき(2)のitはgaveの目的語になっています。
 先行詞がthe dictionaryの「物」で、(2)の中の目的格になりますから、ここでは関係代名詞whichを用います。
 そして(2)のitをwhichで置き換えて、(2)の中で文頭に移動させてから文を一緒にします。


※先行詞が目的格の関係代名詞は、口語においては省略されることが多いです。
 上のaも口語的にはwhichが省略されて、次のようになります。

 He looked up a word in the dictionary I gave yesterday.

 このことはwhichに限らず、先行詞が目的格の場合に用いられる関係代名詞(whom、that)に共通しています。



 次も関係代名詞whichを用いた例です。

 b. I haven't sent the letter (which) I wrote five days ago.
  (私は5日前に書いた手紙を出していません。)
 c. My uncle ate the apples (which) we brought.
  (私の叔父は私達が持ってきたリンゴを食べました。)

 上のようにwhichを( )で囲んでいるのは、そのwhichが口語ではよく省略されるからです。
 bの例を2つの文にわけてみると、次のようになります。

 (3) I haven't sent the letter.
 (4) I wrote it five days ago.

 (4)のitは(3)のthe letterのことです。そしてこのthe letterが先行詞になります。
 (4)ではこの先行詞the letterが目的格になります。(4)は(3)の先行詞を説明している文になります。
 (4)のitをwhichに置き換えて、(4)の中でこのwhichを文頭に移動してから、文を一緒にします。



※関係代名詞の詳細は、次で解説しています。

who 関係代名詞その1

whose 関係代名詞その2

whom 関係代名詞その3

which 関係代名詞その4

which(主格に対して) 関係代名詞その5

which(所有格に対して) 関係代名詞その6

which(目的格に対して) 関係代名詞その7

that 関係代名詞その8

that が主に使われる場合 関係代名詞その9

what(複合関係代名詞)








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