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 what 複合関係代名詞

 関係代名詞のwhatは、whoやwhich、thatなどの関係代名詞とは異なり、先行詞を必要としません。
 それはwhatが先行詞と一緒になった複合関係代名詞だからです。
 次の例を見てください。

 a. What he says is true.
  (彼が話すことは本当のことです。)

 上の例では先行詞を見ることができません。
 What he saysで「彼が話すことは」の意味になります。
 これはwhatに、that whichまたはthose whichで表されるような、先行詞が含まれているからです。
 そこで関係詞whatの意味は、「~をする事(物)」になります。
 次も関係詞whatの例です。

 b. This is what I need.
  (これが私の必要なものです。)
 c. What we have to decide is when we'll bring this to market.
  (私たちが決定しなければならないのは、いつこれを市場へ導入するかです。)

 bはwhat I needで「私の必要なもの」という意味になります。
 cはWhat we have to decideで「私たちが決定しなければならないのは」という意味になります。


※whatが関係詞なのか疑問詞なのかの判断が難しい場合もあります。その場合は文脈で判断することになります。
 d. I don't know what she said.
  (私は彼女が何を言ったのかわかりません。)
 e. I remember what she said.
  (私は彼女が言ったことを覚えています。)

 上の例でdのwhatは疑問詞として用いています。what she saidで「彼女が何を言ったのか」という意味です。
 eのwhatは関係詞です。このwhat she saidは「彼女が言ったこと」という意味です。



 関係詞whatには、that whichやthose whichのほかに、もう1つ別の先行詞が含まれている場合があります。
 それはanything thatで表されます。  そのため「ものは何でも」や「~をするものは何でも」という意味になります。

 f. You may take what you like.
  (あなたが好きなものは何でも取っていいですよ。)
 g. I'll do what is best for you.
  (私はあなたのために最善のことは何でもします。)

 上のfとgのwhatはanything thatの意味で用いている関係詞です。
 そのためfのwhat you likeは「好きなものは何でも」という意味で使っています。
 gのwhat is bestは「最善のことは何でも」という意味で使っています。


※関係代名詞whatには慣用的な表現もあります。
 what is worseは「さらに悪いことには」という意味で用いることができます。
 またwhat is moreは「さらに良いことには」という意味で用いることができます。




※関係代名詞の詳細は、次で解説しています。

who 関係代名詞その1

whose 関係代名詞その2

whom 関係代名詞その3

which 関係代名詞その4

which(主格に対して) 関係代名詞その5

which(所有格に対して) 関係代名詞その6

which(目的格に対して) 関係代名詞その7

that 関係代名詞その8

that が主に使われる場合 関係代名詞その9

what(複合関係代名詞)








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