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 thatが主に使われる場合 関係代名詞(その9)

 関係代名詞は先行詞が「人」または「事物」、それに主格か所有格か目的格によって用いることができる種類が異なります。
 用いることができる関係代名詞と先行詞の関係については、関係代名詞とは?を参照してください。

 関係代名詞のthatは、先行詞が「人」でも「事物」でも、また先行詞が主格でも目的格でも用いることができます。
 ただ先行詞が所有格の場合は用いることができません。

 関係代名詞を用いる中で、主にthatが使われる場合があります。
 その場合の主なものが次の3つになります。

1<先行詞に最上級が用いられている場合>
 これは先行詞に最上級が用いられている場合です。

 That is the most interesting movie that I have ever seen.
 (あの映画は私が今までに見た中で一番おもしろいです。)

 ここではthe most interesting movieにともなって関係代名詞としてthatが用いられています。
 I have ever seen. は「私が今までに見た。」という意味になります。


2<先行詞にthe onlyなどが用いられている場合>
 先行詞に最上級に類する語句が用いられている場合です。たとえばthe only、the first、the sameなどです。

 This is the only book that I can't understand.
 (これは私が理解できない唯一の本です。)

 ここでthe only bookにともなって関係代名詞としてthatが用いられています。


3<先行詞にallなどが用いられている場合>
 先行詞に「全て」のような意味が含まれる語句が用いられている場合です。たとえばall、any、noや、それらのanyとnoにthingがついたanything、nothingなどの合成語が使われている場合です。

 Is there anything that we can do?
 (私達のできることが何かありませんか。)

 ここではanythingにともなって、関係代名詞としてthatが用いられています。


※thatは上の例のように制限用法だけに用いられます。非制限用法には使われません。
 また関係代名詞としてthatが主に用いられる場合とはいえ、先行詞が「人」の場合にはwhoも用いられます。さらに先行詞が目的格の場合には省略されるのが普通になります。



※上で説明したのは関係代名詞としてthatが主に用いられる場合ですが、3つを解説したほかにも、関係代名詞と同じ疑問詞が用いられている場合は2つの同じ語が使われることを避けるために関係代名詞にはthatが用いられます。
 また、先行詞に「人」と「事物」が一緒に用いられている場合にも関係代名詞にthatが用いられます。 先行詞に人の性質の意味が用いられている場合は関係代名詞にwhoが用いられませんので、この場合もthatが用いられます。




※関係代名詞の詳細は、次で解説しています。

who 関係代名詞その1

whose 関係代名詞その2

whom 関係代名詞その3

which 関係代名詞その4

which(主格に対して) 関係代名詞その5

which(所有格に対して) 関係代名詞その6

which(目的格に対して) 関係代名詞その7

that 関係代名詞その8

that が主に使われる場合 関係代名詞その9

what(複合関係代名詞)








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